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税理士になるまで ①スーパーマーケットからの転職

こんにちは。杉野真理税理士事務所の税理士の杉野です。
今回は、私がなぜ税理士という道を選び、どのような思いでこの仕事に向き合っているのかをお話ししたいと思います。

■ スーパーマーケット勤務時代に感じた違和感

私は新卒で地元のスーパーマーケットに就職し、主にレジ業務を担当していました。お客様と接することは好きでしたが、働き方には次第に違和感を覚えるようになりました。
土日祝日、お盆やお正月も仕事のため、家族や友人と休みが合わず、そういう方々と一緒に過ごす時間がほとんど取れない日々が続きました。「こういう仕事を長く続けるのが難しい」と強く感じるようになったのです。
さらに、転勤転居がありました。ある日、突然上司に呼び出されては「〇月〇日から〇〇店舗配属」と伝えられるのですが、スケジュール的に引っ越しの準備期間が約10日間しか取れませんでした。その10日間で次の配属先の店舗に挨拶に伺い、行ったその日のうちに住むアパートを決め、大急ぎで荷造り・電気ガス水道諸々の手続きをし、弾丸のごとく引っ越すという生活をしておりました。
この働き方では将来的に家庭との両立や自分のライフスタイルの実現が難しいのではないか、と考えるようになりました。

■ 自分の時間も大切にしながら働くには?

もっと自分の人生を主体的にコントロールしたいと考えるようになった私は、「土日祝日が休めて、転勤がなく、夕方には帰れる仕事」「長く続けられるデスクワーク」を模索し始めました。
しかし、スーパーマーケット時代に管理職を経験したわけではなかったため、転職活動をしても自分には何も武器がないと思いました。そこで、武器がないなら資格だろうかと考え、国家資格を目指す決意をしました。

大学時代にTOEIC725を取っていましたが、就職活動では正直それがそこまで大きな武器にはならなかったという実感がありました。そこで、取るなら民間資格ではなく国家資格を取ろうと決めました。

■ 税理士という職業との出会い

さまざまな国家資格を調べる中で、税理士という職業に出会いました。
税理士は、定年退職のような区切りがなく、自分の努力とスキル次第で何歳になっても現役で働き続けられる点が大きな魅力です。さらに、独立開業ができるという点にも強く惹かれました。

また、税理士の仕事は単に税金を計算するだけでなく、経営アドバイスや相続相談など、さまざまな業務に携わることができます。お客様と直接関わりながら、より深い信頼関係を築いていける点に大きな魅力を感じました。

その時、実家で自営業を営む父の姿が思い浮かびました。自分の裁量で働き、時間の使い方を自分で決めている父の姿に、私は強く惹かれました。

「これなら、自分の人生を自分で設計しながら働けるかもしれない」
そう思った私は、税理士を目指すことを決意しました。